白川静


今から6〜7千年前の中国、長江、黄河流域に数多くの文化、神話が生まれた。
白川は各地の古代神話を研究し、漢字誕生の背景を探った。
6800年前の仰詔文化の遺跡から人間の顔と魚の体を合体させた文様の土器が発掘された。魚は守り神としてあがめられていた。
伝説の神、伏義と女かは伝説の神。蛇の体と人間の上半身のこの神が、大洪水を生き残り、人類の祖先となったと考えられた。


各地の文化が、中原の地に集約されていく。
BC1600年頃、存在が確認される最古の王朝、殷がおこる。絶対王の登場。
漢字の原形、甲骨文字が生まれる。


甲骨文字は人間同士のコミュニケーションの道具ではなく、王が神と交信した、占いの記録であった。


「漢字マザー」とでも言うべき文字の母形、文字の体系。
「犬」・・生贄としての犬が横たわる様子から。=犬のつく漢字には、犠牲の意味が込められている。「家」「器」など。
「人」・・「従」「比」「北」「背」
「こざとへん」・・神が上り下りする階段から。「降」(階段の神の足跡から)「陽」(階段に神の霊力を持つ光が放射する形)「陰」(神の階段に雲と蓋をした形)


白川はさまざまな異なる学問を研究し、自らの理論を補強していった。
「識あるを要す」


94歳で文化勲章を受章。


白川の物事を成し遂げる3つの心構え。
「志あるを要す」
「恒あるを要す」
「識あるを要す」





なぜか元気の出るブルース。スウィングのビートが利いている。