ニホンジンハナンノタメニハタラクノカ クボヒロシ ウェッジブンコ


以下引用


「私は部下に○○証券を辞めても食べていけるように個人の能力を高めろといってきました。そうでなければいい研究が出来ないんです。」(1961−66証券の時代)


「常に5年10年にどうなっているか姿を描きながら今の仕事をせよ、というのが支店長の教訓だった。」
「会社のためになる本当の仕事とは自分の仕事をなくすことであると悟った。・・・官僚組織化すると、役職者は自分のポストや役職の重みを増すために仕事をどんどん増やす。部下を一人でも増やすことで偉くなったような気分になる。しかし、それは自己満足であって、会社の利益、ひいては社会の利益の観点からはマイナスである。あえて自分の仕事をなくすことを仕事の目標におくためには、会社に対する絶大な信頼が前提となる。・・・人員整理すれば、残った優秀な人材でさえ疑心暗鬼になり会社に対する信頼が揺らぐだろう。信頼のない社員が、さらに合理化を推進して、自分の仕事をなくすのが自身に課せられた事である、という考えに立てるだろうか。自己保身に走り、なるべく仕事を増やそうとするだろう。」(1971−1973石油ショック


「不況の困難を平等に背負う≒ワークシェアリング
「どこへ行っても青山あり」(1974−77構造不況)


「社長の一人娘との縁談が持ち上がる。もし結婚すれば○○を辞めて○○の社長になる。縁談を受けることにした。奥手を辞任する彼は、サラリーマン社会で人を押しのけてまで競争に打ち勝って出世するのは、性に合わないと思ったからである。」(1978−86M&Aの兆し)


「会社自体がまだ小規模で、掘っ立て小屋同然でしたから。だから、あの小屋をぶっ壊して建て直しましょう、ということが出来た。しかし今のように企業社会が成熟して、掘っ立て小屋が件粉ビルになってくると、個人の裁量が制約されるというか、あそびの部分がなくなって、窒息しそうになる。そこに問題があるわけです。」
「しかし現代のような情報社会になると、トップの指令や情報はすぐに現場に届くわけですから、情報を管理するという意味において中間階層は、それほどいらないんです。下手に中間管理職がピラミッドを構成していると、情報伝達がそれだけ遅くなる。それよりトップから即座に現場に指令が伝わるゲリラ組織のほうが即座に動ける分だけ強い。正規軍に完全に勝つことは出来なくても負けることはないんですよ。それなのに、相変わらず各企業とも正規軍組織を保っている。」(創造的破綻)


「バカもん!朝、電車に乗ったら、今日は、どういう段取りで仕事にかかるか、それを一心に考えるんだ。」
「働くといいうことにたいして、日本人は世界の中でユニークな考えを持っている、といわれる。「働く」とは「傍を楽にする」と考えるのが日本人であり、だから成果主義は失敗したのだ、という議論もある。」
「労働意欲の原動力の直接的要因−・自分の仕事が社会の役に立つ・自分の仕事に誇りを感じる・困難な仕事を成し遂げたときの満足感・仕事になれて興味がわき面白くなる、の4つ」
「労働観(西洋では労働を神の「罰」と考えるのに対して、日本では肉体労働は精神生活・人格形成そのものであると考える)」
「どんな事業もみな仏業です。人々のなすべきことをなして成仏すればよい。そのほかにありません。一切の作業はみな世界のためになるのです。」
「あなたは人間の楽しみは衣食住の3つだというが、その3つを楽しむとしても、今日のようにおごり高ぶることを楽しみとするのではない。ただ飢えず、寒くもなく、心安らかにすごすことを楽しみとするのである。」
「「勿体無い」とは「体(もの)を無にすることなかれ」という意味で自然を神聖視する古来からの日本人の精神構造に根ざしている。」
「神谷は生きがいを次のように分類している。?生存充実感の欲求を満たすもの?変化と成長への欲求を満たすもの?未来性への欲求を満たすもの?反響への欲求を満たすもの?自由への欲求を満たすもの?自己実現への欲求を満たすもの?意味への欲求を満たすもの」
「ある自動車メーカーを退職してサックス奏者に転じたNさん(35歳)は、新潟県中越沖地震で被災した柏崎市の避難所で演奏するなど、「フットワークの軽いストリートミュージシャン」を自認している。」
「日本人は集団主義的な国民だといわれる。チームとなってはじめて力を発揮できる。・・・個人単位の成果主義は似合わない。」(企業は誰のものか)