爆問学問「近藤一博(ウイルス学)」
HHV−6(ヒトヘルペスウイルス6)
幼児期に誰もが感染(知恵熱)、感染後脳細胞などに潜伏、体内でひっそりと生きている。
HHV−6は、宿主(ウイルスが感染する細胞あるいは動物)が疲れすぎたりすると、危険を感じて逃げようとし、唾液の中に出てくる。
この現象を利用して、人の疲労度を測ることが出来る。唾液の中のHHV−6の量を測るのだ。
過労死は日本人特有の病。
また疲労を察知したHHS−Vは、SITH−1というたんぱく質を作り出す。
SITH−1は、出る人と出ない人がいる。
慢性疲労症候群うつ病躁うつ病の人の体内には、SITH−1がたくさん含まれていることがわかった。
逆さに吊るされて、SITH−1を投与されたネズミは興奮がおさまらない。
過労や、心の病気のメカニズムが、目に見える形で解明される日も近いかもしれない。