知るを楽しむ再々放送で、白川静がはじまった。松岡正剛解説。


漢字の持つシンボリックな力とは何なのか?
在野の中国文学者。


「楽」、は神を楽しませるためにシャーマンが振った鈴から。
「道」、は切取られた異民族の首をかざして邪霊を祓いながら未知の土地を行く、から。
「遊」、の「方」は旗、「子」は生贄で、未知の世界に出陣していく、から。


現在の漢字の原形は、秦の始皇帝のてん書。
漢代、最古の字書「説文解字」許慎。白川はこの漢字解釈に異議を唱える。
その根拠が、1928年に発掘された殷墟。殷の甲骨文字、金文。
3000年前の呪術的世界。


白川は甲骨文字を日々トレースした。その数2万枚!
「王」の解釈から、
説文解字・・王の横線3本は各天地人を表し、王はそれらを縦1本で貫く存在。
白川解釈・・王は権力の象徴として玉座に置かれた鉞の形。
「白」の解釈
生贄にささげられた、首の人骨の形から。


呪能としての文字。
神と人との交流の手段としての文字。
「告」、は神への祝詞を入れる器(サイ)の上に、神にささげる木の枝がある、から。
神に祈り、告げるという意味。古代人は神への祈りに満ちていた。
この(サイ)の発見から、「言」「音」「闇」「召」「史」などの漢字を次々に解明していく。


文字は神との交信である。神にものを尋ねる。
白川は、漢字の根本に見出したものである。







今なんだかこんな感じです。YOU TUBEで。w
「スイッチをひねって」とか
「チャンネルあわせて」とか
「レコードは聴き飽きた」とか
時代を感じますね。