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白夜行 第5話
どうも、共感しきれないんですよね。結局客観的に引いて観てしまうんだよなぁ。人間性のリアリティーを追及していった結果なのはわかってますけどね。
篠塚(柏原 崇)が友達の川島江利子(大塚ちひろ)と付き合っていたことを知った雪穂(綾瀬はるか)は、江利子に嫉妬。まではわかるけど、亮司(山田孝之)に江利子を襲ってまた恥ずかしい写真を撮るよう依頼するのは、理解を超えてしまっていた。雪穂がそういう特殊な精神構造を養わざるを得ない環境で育ったのはわかりますけどね。
雪穂は江利子のような幸せな人間が、幸せである実感もわからないままでいるのが許せないのだ。不幸を味あわせてやりたい、そういうどうしようもない衝動が起こるのだ。
「雪穂の考えなんてわかんねーよ」、さすがの亮司も一旦は雪穂の頼みを断る。雪穂はしまいには松浦(渡部篤郎)を誘惑までする。困惑した亮司に雪穂は思いのたけをぶつける。結果亮司は犯行を実施、江利子を襲った。
雪穂が甘えられるのは亮司しかいないんですね。その甘え方が理解を超えているだけであって。その生い立ちや置かれた環境を考えるとリアリティがあるなぁと。。共感はできないけれど、このドラマはそういう見方ではなく、どれほど丁寧なリアリティで人間性を描いているかという観点で観るものだと思いました。引くもよし、共感できるなら共感するもよし。
特殊な人間性をちゃんと消化しているキャストの演技はすばらしいと思います。福田麻由子ちゃんから綾瀬はるかさんへ、雪穂という人間性のひとつの統一体が表現できています。ゾクゾクきますね。
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えげつないといえばえげつないですな。タラまでの道のりで馬を酷使して、ムチの最後の一撃で過労死させてしまうわ(このシーン、不謹慎かもしれませんが腹抱えて笑ってしまいました。「おいおい、そこまでするかよ」って)、屋敷に侵入してきた北軍の兵士を撃ち殺すわ(まあ、これは納得できますが)、利用できる男は利用して3回も結婚してるわ。スカーレット、キテます(笑)。こっちは明るいリアリティーですな。
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