白夜行 第2話


重い内容で見ごたえがありました。やりきれない気持ちにさせられる展開を心配していましたが、意外と小気味良さがあった。


初回から話が飛んで1998年に。高校生になった亮司(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)。二人はあれ以来会っていない。転勤していた当時の担当刑事・笹垣(武田鉄也)が戻ってくる。


雪穂はお茶とお花のお師匠・唐沢礼子(八千草薫)の養子として暮らしているが、彼女の通う女子高では、すでに事件のことが知れ渡っていて、いじめにあっていた。亮司は当時の事件の第一発見者・菊池(田中圭)に亮司の父の写真ネガをネタにゆすられていた。笹垣は、疑いの晴れないあの事件を再び調査し始める。


雪穂がいやがらせのトイレの落書きを消しているところで偶然亮司と再会。これは良いシーンでした。子役からの演技がしっかりつながっていました。すばらしいです。山田くんと綾瀬さん(拍手)。
雪穂は時効を待っていたのだ。時効が来て、二人で太陽の下で再び手をつないで歩くことができるように、と。


菊池を殺して、全部罪を引っかぶって自首するしかないと考えていた亮司だったが、二人は誰も殺さずに問題を解決する方法を考え、実行に移す。
結果、いじめの主犯格・藤村?子に恥ずかしい思いをさせ、菊池を犯人に仕立てることに成功。アリバイの証明と交換に、ゆすりのネタのネガを手に入れる。ネガを消去、問題は解決した。
「何でこんなことばっかりうまくいくんだろう?」と亮司。


時効に向けて耐えていくための二人の知恵は、どこか小気味良いものでした。
ただ、事情がどうあれ、殺人という形で問題解決をしてしまったことの救われなさがあります。そしていじめの主犯であったにせよ、藤村?子にしたことは犯罪であることに変わりは無い。悲惨な結末部分とあわせて、やりきれなさはあるものの、見終わった後のこの気持ちのよさは一体何なんだろう。またおいおい考えてみたいと思います。。


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