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- 作者: 白岩玄
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/11/20
- メディア: 単行本
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野ブタ。をプロデュース 白岩玄著
新刊やベストセラーをあまり(というかほとんど)買わない私ですが、買いました(ジャスト1000円)読みました(186頁)。私が手にしたのは78刷目の発行(1年で!)。ドラマ先行型読者です。ある意味邪道でしょうか?
原作の修二は、根が暗いやつだった(笑)。すべての事件が彼にとってなんら人間的成長を促さなかったりしますが、それはそれで、問題提起という意味では面白いテーマを扱っていると思いました。この卑屈さも小説ならではなのかな、と。私も小説に解決を求めてはいませんし。。
ドラマでは、たくさんの大人たち(ドラマ製作スタッフ)が、知恵を出し合っているから、修二が人間的に成長できたりするんでしょうね。これは白岩玄さんの問題提起に対するドラマ的解答と捉えると良いかも知れません。
いじめられキャラって人気者なんですね。闘争心がない故に無抵抗な。本人は喜んでいたりすんだ。。「暑過ぎず、寒過ぎない、丁度良いぬくいところ」を手に入れるための権謀術数の数々。まるで孫子の兵法か諸葛孔明かって感じで、傍観者(大昔の高校生)の私は楽しませていただきました。
追記
ドラマの脚本、木皿泉さんって、男女二人組の脚本家なんですね。補完しあいながらひとつのドラマを作っているんでしょうか?そう考えると桐谷修二像の原作からドラマへの再生が納得いきます。面白いなぁ、これは。。