新美南吉童話集 (ハルキ文庫)

新美南吉童話集 (ハルキ文庫)



人生の最初に出会った小説にして、やはり今でもしっくり来る作家。


○「愛に変る悲哀を含むストーリーを書こう」
○子供を主人公に心の屈折を描く
○「人といふものは皆窮極に於いてエゴイストであるといふことを知るとき我々は完全な孤独の中に突き落とされる<中略>ここでへばってはいけない。ここを通り抜けて我々は自己犠牲と報ひを求めない愛との築設に努めなければならない。かういふ試練を経て来た後の愛はいかにこの世を住みよいものとすることであろう」(日記)
○物語性
 文体の簡潔、明快、生新さ、内容の面白さ
○人は誰でも悲しみをもっているのだから、自分で自分の悲しみに耐えないといけない。
○「きょうのように人にすっぽかされるというようなことは、これから先いくらでもあるにちがいない。おれたちは、そんな悲しみに何べんあおうと、平気な顔で通りこしていけばいいんだ。」(「疣」)
○「悲しみに耐える力」(解説 谷悦子)







バグルス「ラジオスターの悲劇」、いや〜、いい曲はいつまでもいい!



ん?これもなんだかいいね。