白夜行 第9話


このドラマもいよいよ大詰めになってきましたね。


笹垣(武田鉄也)は、亮司(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)の犯罪に共通点があることを見出す。「強姦」と「写真」の口封じである。また、ここにきて、菊池(田中圭)が亮司の父と後姿の雪穂の写真の真相を話したため、笹垣は、事件の核心へ一気に近づいた。雪穂が売春、その相手が亮司の父親だったということ。。
亮司は、薬剤師の栗原典子(西田尚美)に近づき、同棲を始める。亮司は行為が出来ない。亮司の狙いは薬で、「小説を書くから」と称して、典子に青酸カリを持ってこさせた。その一方笹垣の留守に彼の事務所に忍び込む。
雪穂はブティックの経営に忙しい毎日。義母・礼子(八千草薫)に子供が出来ない体であると告げる。


篠塚(柏原 崇)は自社の調査員に、亮司のソフト会社の履歴書まで調べて、笹垣に見せる。が、亮司はソフト会社を1週間前に辞めたあとだった。笹垣は篠塚に亮司と雪穂の犯罪の手口が、雪穂の子供の頃の売春と同じ思いをさせるためだった、と教える。だがまだ、亮司がそのとき父親を殺したことまでは、確証が得られていない。さらに笹垣は彼らの犯罪に共通するもうひとつの特徴をいう、「自分たちの真実に触れた人間には死をあたえる・・」と。


礼子は、近所の人からもらったサボテンを庭に植えていたとき、土の中に何かを発見し、動揺する。そして、倒れて病院へ。礼子は雪穂に聞く、「雪穂、庭のあれ、何?」。礼子は土の中のものを見て、雪穂が母親を殺したことを知ったようだ。
「損してるえ、あんた、大赤字やわ。自首しぃ、長生きするから、待っててあげるから、あんたの帰るところはいつでもあるんやから・・」と礼子。
「一人じゃないから、行くわけにもいかないの、戻るわけにもいかないの」と雪穂。
「ごめんね、かあさん。」礼子の説得はむなしく終わってしまった。
雪穂が礼子の生命維持装置(?)の管を抜こうとしたところへ亮司が。亮司は雪穂を外へ出す。亮司が生命維持装置を停止。
「白い花の子か、あんた・・。二人して、そのざまか!・・あわれやなぁ。。」


自分の死よりも、子供を思い、説得し、叱り、哀れむ礼子の姿にぐっと来ました。八千草さんの演技が良かったです。
それにしても、礼子まで殺してしまうんですか?そこまで来てたんですねあの二人は。もう同情の余地はまったくないです。


公式HP


泥の河〓81東映セントラル〓 [VHS]

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絵ズラが悪いなぁ(笑)。これしかないんで、ご勘弁を。
「泥の河」宮本輝原作、小栗康平監督。今回は、貧困が生む悲劇という意味でこの映画を取り上げました。こちらは貧しい中でも、大人のモラルはしっかりしています。田村高廣のお父さんが実に良いですね。