野ブタ。をプロデュース 第8話


ウソはつき通せるならそれに越したことはない。ウソの世界にいったん穴を空けると、そこから風船がはじけて表皮がめくれるように別の世界が現れてくる。ああ、そういうことだったんですね。しんどくなって本音を言ったとき以来、自分を取り囲む現実が変わって行くのはよくわかります。言わなくていい本音など言わないに越したことはないのですが。。


酔っ払いにからまれたOLを助けようとして、逆に警察に疑われて、誰にも信じてもらえない状況の恐ろしさを知る修二(亀梨和也)。その疑いははれるのだが、後日4,5人の男たちにボコボコにされている人がいるのを見かけても、修二は見て見ぬ振りで行ってしまう。それがクラスメイトだったことに気付かずに。。


修二はまり子(戸田恵梨香)に本音を言って以来彼女と昼食を共にしていないのだが、クラスメイトにはまだいっしょに昼食をとっているように見せかけている。野ブタ堀北真希)がレポーターの放送部の人気コーナー「突撃飯」で、修二のウソが発覚。それだけならまだしも、あのボコボコにされていたのがクラスメイトのタニ(大東俊介)だったことで、完全に信用を無くしてしまう。「誰にも信じてもらえない状況」が現実となってしまった。「もう、ことばが通じねぇんだよ、おれの言葉は、もう誰にも届かない・・」


迷惑がかかってはいけないと、野ブタと彰(山下智久)に「おれに話しかけるな」と告げ、修二はひとりで鳩に石を投げて八つ当たりをしている。と、それをカメラにとっている人物が。修二が後を追いかけると、その人物は野ブタの友達カスミ(柊瑠美)だった。カスミは一連の嫌がらせは自分がやったと修二に教える。理由を聞くと修二が小谷(野ブタ)をプロデューするのと一緒だという。「陰にかくれて、人を変えていくのって、おもしろいよね。」と。
というか、善意と悪意、創造と破壊、その他もろもろがすべて逆なんですけど!(なんかマジになってる自分がおかしい。)


修二はカスミを呼び出し「小谷から何もいわずに離れてほしい」と頼む。
「小谷さんには自殺したくなるくらい絶望してもらうつもりだから・・」とカスミ。
カスミには修二の気持ちは全く通じない。何を考えてるのか。。


「本当のことはわからない、だったら信じたいほうを選ぶしかないでしょ。」
キャサリン夏木マリ)のこの言葉で、修二を信じることにした野ブタ。彰もカスミの写真による嫉妬心も乗り越え(封印し)た。
「信じれば、どんなことも解決できる。いっしょに信じてください。」
もう誰に隠れることもなく、3人は一緒に帰っていった。
「誰にも信じてもらえなくていい。ただ、こいつらにだけは、信じてもらいたい。今も、この先も、ずっと。。」


冒頭の「友達何人いる?」から、さいごまで、無駄のない展開でした。すべての伏線が最後まで密接につながっている。修二は無意識に(友達が)3人と答えたんですが、それが修二の新しい現実となったわけですな。となると野ブタの言っていたように、このことで最も悲しいのはまり子だったのではないか。彼女の今後の展開も気になるところです。原作本はドラマが終わるまで読みません。と勝手に誓ってます。どうでもよいことですが。。


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